指導法
233.早期教育の光と影
『幼児教育の光と影』には『早期教育によって損なわれる運動能力』と題して次のように書かれています。 『子どもの主体性を無視した強制的な「訓練」や子ども同士の過度の「競い合い」は子どもを運動嫌いにしてしまう。』とあり、「子ど […]
228. 読書へのアニマシオン
絵本の読み聞かせにひと工夫を加えることで、こどもが集中して内容を聞き取るようになります。 まず、「絵をしっかりと見てお話を聞きましょう」と言い、絵本の読み聞かせを始めます。次に、もう一度読み聞かせを始めるのですが、この時 […]
217.主体的学びービブリオバトルのひと工夫ー
先日、インフィニットマインドの受講生を対象とする『ミニビブリオバトル』を開催しました。ビブリオバトルは他人にお勧めする本の内容や魅力を紹介し合い、参加者が最も読みたいと思う本「チャンプ本」を決定するプレゼン大会です。イン […]
216.「子ども主体の学び」を実現する環境づくり
未来を担う子どもたちが今後も起こるであろう様々な変化に積極的に向き合い、他者と協働して課題を解決していくことが求められています。こうした背景を踏まえ、学校教育の現場では「子ども主体の学び」が展開されています。子どもが自ら […]
215.主体性を伸ばす探究学習と非認知能力
学校教育が大きく変化しています。生徒の主体性を伸ばすことを重視した「探究学習」が全国各地で行われています。自ら設定する課題に主体的に取り組み、仲間と協働で粘り強くやり抜く力が重視されており、いま社会人として求められている […]
203.言語の習得は「音」から
小学生になるまでは基本的に「書き(writing)」をしないため、音声により学習をします。耳から聞こえることばを覚え、ことばの数を増やし、会話等を通して使えるようになります。もちろん絵本等を自分で読むこどももいますが、読 […]
202.書き抜き問題の答え方③
テストの答え方で最も大切なことは、答えの部分を正しく引用すること(=正確に書き写すこと)です。このことを第一段階として、『国語テストの答え方指導』(遠藤真理子著、学芸みらい社)では、「書き抜き問題の答え方」を四段階で解説 […]
200.書き抜き問題の答え方①
テストの答え方で最も大切なことは、答えの部分を正しく引用すること(=正確に書き写すこと)です。このことを第一段階として、『国語テストの答え方指導』(遠藤真理子著、学芸みらい社)では、「書き抜き問題の答え方」を四段階で解説 […]
175.「本能スイッチ」で宿題を片付ける
私たち大人は仕事で複数のタスクを抱えている時に、進捗を可視化して期日内に終わらせるよう工夫をしています。スケジュール帳に記して進捗をたえず見返したり、チームで取り組むタスクの場合は管理ツールを使うなどして仕事に遅れが出な […]
167.算数の文章題とワーキングメモリ①
今話題を席捲している「ChatGPT(チャットジーピーティー)」を使い、「算数の文章題とワーキングメモリ」について解説をします。「ChatGPT」は「対話型」の言語モデルです。画面の向こうに人間がいるかのように、自然な言 […]
166.数学的な理解に「指」が重要
こどもが指を使って数を数えていることを幼稚なことであると印象づけたり、やめるよう促すことが教育の現場で起こっているようですが、実は、幼いこどものうちに指に対応する脳領域を発達させることが重要だという研究が進んでいます。 […]
165.読解の強化書
私たちインフィニットマインドのオウンドメディア「読解の強化書ー2023年度小学生版ー」を公開しました。 オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で保有するメディアのことです。「こどもの語彙力・読解力」を中心に […]
159.好奇心で活性化
私たちが幸せを感じるときに脳内ではドーパミンと呼ばれる物質が分泌されます。分泌される一例として、何かに興味を持ったり、新しいものを知りたいと思った時が挙げられます。このドーパミンは、ワーキングメモリーや海馬(かいば:記憶 […]
154.説明せよ
こちらは東大の入試問題の一部です。「問い」に注目すると「説明せよ」のオンパレードです。 日本国内で最難関の一つとされる東大は、この問題に正しく答えることができる人材を求めていると言えます。正解か不正解かは別として、このよ […]
152.語彙は使って身につける
医学者・解剖学者の養老孟司先生は、学習の基本を次のように図示しています。 私たちは、五感から情報を入力して、脳内で計算・処理した後、運動として出力するというサイクルです。 運動というのは話す、書くということも含まれます。 […]
149.デンマークのサッカー協会の10か条
日本の部活の多くは子どもにとって安心できる環境にはなっていません。勝利至上主義と精神論による指導が多いのは、部活のみならず学習の場も同じではないでしょうか。 デンマークのサッカー協会の10か条をご紹介します。 ①子どもた […]
147.家庭で学習効果を高める「デュアルコーディング」
ご家庭で効果的な学習ができるようにする、「科学的エビデンスに基づく学習方法」をご紹介します。ご紹介するのは「デュアルコーディング(二重符号化)」と呼ばれるものです。難しい表現ですが、ポイントは以下の通りです。 ・簡単な絵 […]
146.好奇心と幸福感
こちらはunicefの報告書「レポートカード16」にある、先進国の子どもの幸福度(2020年9月)に関するグラフです。 この調査結果を大人は真摯に受け止めたいものです。 まず、子どもの「好奇心を大切にする」大人の姿勢が問 […]
145.生徒の答案との対話
生徒の答案を採点することにより、私たちは大きな気づきが得られます。私が講師として新人の頃は大量の採点業務を担っていました。どの問題で生徒の誤答が多いのか「採点を通した研修を受けている」と思って取り組んでいました。「私はこ […]
141.算数の文章題が解けない子どもたち
次の問題は、広島県で2020年に実施された小学生を対象とする算数文章題の問題です。 【列の並び順問題(順番)】子どもが14人、1れつにならんでいます。ことねさんの前に7人います。ことねさんの後ろには、何人いますか。 これ […]
139.知性と読解力
人間が備えている知性を8つに分類したのは、ハーバード大学のガードナー教授です。知能・知性と聞くとIQ(知能指数)を思い浮かべる方が多いと思いますが、ガードナー教授はIQという1つの物差しだけでなく、知性・知能は「複数ある […]
135.読解の指導にデータの活用を
デジタル教材の普及に伴い「紙教材かデジタル教材か」をテーマに、いたるところで議論がされています。子どもが学ぶ教材が紙であれデジタルであれ、それぞれに強みと弱みがあります。特にデジタル教材については過去の事例が少ないため、 […]
134.まちがえて良い時間
子どもの学習において、制限時間内に正解を出すこと、そしてその正解数が多いことが学習の成果ひいては各種試験での合否に影響をします。子どもは日ごろから正答率を高めるためのトレーニングを積んでいます。 一方で、それは頭(脳)を […]
131.勉強の準備体操
健康のために運動をしようと思い立つとします。それが縄跳びであれジョギングであれ、いきなりスピードを上げて跳んだり走ることはしないでしょう。ある程度の準備体操をして、身体への負担を軽減しているはずです。 同様に、子どもが勉 […]
125.子どもの「発達」を軸に考える
子どもが育つ力の原点は「自己肯定感」であることは言うまでもありません。この土台こそが、健やかな成長に欠かせません。 私たちは子どもの教育に関わる仕事をしているため、「学習」「勉強」「テスト」等、主に「認知能力」の領域での […]
121.「いいね」は可能性となる
「教育科学国語教育」2021年9月号に『書くことの環境づくり・授業づくり-「いいね」の数が、その子の可能性となる』と題した山本純人先生(埼玉県特別支援学校坂戸ろう学園)の記事があります。 話す・聞く・書く・読むの中で一番 […]
119.語彙を増やす工夫
語彙力は一朝一夕には伸びないため、小学校低学年(さらに早い時期)から意図的、継続的に大人が関わることが重要です。言葉に出合うこと、言葉を分類すること、言葉を体感すること、言葉を使ってみること等、多様な言葉とのふれあいを通 […]
118.知的に教えること
教えるとは、当たり前の言葉に置き換えることではない。そこに何らかの知的好奇心、知的興奮が伴うようにすることである。たとえば「青」という字の意味を教える場合、子どもに「辞書を作るひとになってもらいます。青という字に解釈を加 […]
117.教科の分類にとらわれず
「国語」という教科から連想される言葉として、「ことば」や「文章」などの文字の情報をイメージされる方が多いのではないでしょうか。 一方、「算数」という教科から連想される言葉としては、「図形」や「計算」などが挙げられるのでは […]
115.創造的思考力を育む
「創造的思考力を育むディスカッション講座」と題した春期特別講座を行いました。小学生クラスと中学生クラスの2クラスを各90分で取り組むこの講座は、私たちが準備に相当な時間をかけてきた2022年度の新たな取り組みです。 この […]
113.「個別最適な学び」は「学びの個性」への理解から
小学校では、2019年度より新しい学習指導要領に基づいた指導が行われています。この「新・学習指導要領」には、ICTも最大限に活用して「多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく」資質・能力を育成する「個別最適な学び」と「協 […]
112.100個の問いを作れ
日本教育技術学会名誉顧問の向山洋一先生は、教師の力量を上げるために「国語の教科書の見開き2ページで、100個の問いを作れ」と指導しています。 教師は、たくさんの問いを考えた後に、実際の授業ではどの発問をするのか選択します […]
110.「切り替え」と「抑制」
学習にスムースに取り組むことができない子どもたちが増えていることが多くの教育関係者の関心事となっています。「子どもはそんなもんでしょ」という大人の解釈にも一理ありますが、学校やスクールの先生方が教育の現場で感じているその […]