学習法
179.英検が一部リニューアル
公益財団法人日本英語検定協会が実施している実用英語技能検定試験(通称「英検」)が、2024年度より一部リニューアルされることが発表されました。英検は学習指導要領を踏まえた出題を目指しています。その学習指導要領では知識や技 […]
175.「本能スイッチ」で宿題を片付ける
私たち大人は仕事で複数のタスクを抱えている時に、進捗を可視化して期日内に終わらせるよう工夫をしています。スケジュール帳に記して進捗をたえず見返したり、チームで取り組むタスクの場合は管理ツールを使うなどして仕事に遅れが出な […]
172.使われなくなった脳
当時は特に不便を感じていなかったものが、ある商品やサービスの登場により「あの頃は不便だった」と振り返ることがよくあります。つまりは「便利になった」ということなのですが、便利になったことで失われるものもあります。 その一つ […]
168.算数の文章題とワーキングメモリ②
前回に続き「算数の文章題とワーキングメモリ」について解説をします。 前回は、文章題にかかれている内容を正しく理解して、必要な情報を抽出する際にワーキングメモリが関わっていることを述べましたが、そのうえで算数の文章題を解く […]
167.算数の文章題とワーキングメモリ①
今話題を席捲している「ChatGPT(チャットジーピーティー)」を使い、「算数の文章題とワーキングメモリ」について解説をします。「ChatGPT」は「対話型」の言語モデルです。画面の向こうに人間がいるかのように、自然な言 […]
166.数学的な理解に「指」が重要
こどもが指を使って数を数えていることを幼稚なことであると印象づけたり、やめるよう促すことが教育の現場で起こっているようですが、実は、幼いこどものうちに指に対応する脳領域を発達させることが重要だという研究が進んでいます。 […]
165.読解の強化書
私たちインフィニットマインドのオウンドメディア「読解の強化書ー2023年度小学生版ー」を公開しました。 オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で保有するメディアのことです。「こどもの語彙力・読解力」を中心に […]
164.考えるためのツール
こどもたちの学校での学びは文部科学省が定める学習指導要領に沿って進められています。この学習指導要領の目指す姿は明文化されています。 新しい学習指導要領等が目指す姿 こちらには「これからの時代に求められる人間の在り方」とし […]
163.読書活動の推進
「読書は良い」ことの裏付けは、脳神経科学の観点からも明らかになってきました。読書をたくさんしているこども達ほど神経線維ネットワークの結束力が強く、3年後の神経回路の発達度合いも大きくなることが分かっています。すなわち、読 […]
156.集中学習と分散学習
テスト前に徹夜をして何とか乗り切った経験は誰しもが持っているでしょう。ここで乗り切った経験により「わたしは間に合わせることができる(はずだ)」とテスト前の一夜漬けが習慣化するケースがあるようです。しかし、私たちは薄々それ […]
155.読解力のトラックマン
国別の野球世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック ( 英語: World Baseball Classic 、略称: WBC )がいよいよ始まります。注目を集めているダルビッシュ投手は、練習において常にマシンを […]
154.説明せよ
こちらは東大の入試問題の一部です。「問い」に注目すると「説明せよ」のオンパレードです。 日本国内で最難関の一つとされる東大は、この問題に正しく答えることができる人材を求めていると言えます。正解か不正解かは別として、このよ […]
153.「朝」という学習環境
こどもの「学習環境」を「生活」と切り離して語ることは健全といえません。つまり「学習環境」を「生活の一部」として位置付けることが重要です。 4月に新学年を迎えるにあたり生活リズムを見直すことが学習環境を整える第一歩です。 […]
152.語彙は使って身につける
医学者・解剖学者の養老孟司先生は、学習の基本を次のように図示しています。 私たちは、五感から情報を入力して、脳内で計算・処理した後、運動として出力するというサイクルです。 運動というのは話す、書くということも含まれます。 […]
142.立って勉強をすると脳が効率よく働く
「野比くん、廊下に立ってなさーい!」と先生に叱られて、のび太が廊下で立たされているシーンは私たちの脳裏に刻まれています。さすがにいまではこのようなシーンは教育の現場から消えたようですが、少し前までは普通に行われていました […]
140.助走に「音読」と「計算」を
川島隆太先生の研究をご紹介します。小学生を対象にして、2分間の「音読」や「計算ドリル」の終了後に、提示した単語を2分間で何語記憶できるかをテストしました。 その結果、小学生は次の語数を記憶しました。 ・計算後には平均9. […]
135.読解の指導にデータの活用を
デジタル教材の普及に伴い「紙教材かデジタル教材か」をテーマに、いたるところで議論がされています。子どもが学ぶ教材が紙であれデジタルであれ、それぞれに強みと弱みがあります。特にデジタル教材については過去の事例が少ないため、 […]
134.まちがえて良い時間
子どもの学習において、制限時間内に正解を出すこと、そしてその正解数が多いことが学習の成果ひいては各種試験での合否に影響をします。子どもは日ごろから正答率を高めるためのトレーニングを積んでいます。 一方で、それは頭(脳)を […]
131.勉強の準備体操
健康のために運動をしようと思い立つとします。それが縄跳びであれジョギングであれ、いきなりスピードを上げて跳んだり走ることはしないでしょう。ある程度の準備体操をして、身体への負担を軽減しているはずです。 同様に、子どもが勉 […]
130.「書くこと」で評価される読解力
「読解力を高める」という宣伝文句からは一般的に「読む力が高められる」と捉えられるでしょう。「読解力」は「文章を読んで理解する力」という文字で構成されているため、そのように捉えるのはもっともなのですが、テスト等で測られる読 […]
129.学びが多い「自由研究」
子どもたちは先週から夏休みに入り、ホッと一息ついているのではないでしょうか。一方で、コロナの感染拡大が続く中、外出ができず息苦しい思いをしている子どもも多いのではないかと思います。こんな時こそ、いまのうちに夏の宿題、特に […]
124.「思考」は自分自身との対話
「思考力を問う問題」「思考力テスト」「思考力を育む講座」と聞くと、一般的には難易度が高いものであるというイメージを持つのではないでしょうか。一方で、とても魅力的にも感じる不思議な一面をこの「思考」という言葉は持っています […]
122.学びの体力をつける
『計算をたくさんさせれば「計算のスキル」は向上しますが、計算のための能力(脳機能)が向上するとは限りません。特殊な「体操」ができても、その体操のスキルを伸ばしているだけで、身体運動の能力が向上しているとは限らないのと同じ […]
120.算数の基礎定着・つまずき簡易チェック問題
当社が事務局を担っています「一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会」(湯澤正通 代表理事)が「算数の基礎定着・つまずき簡易チェック問題」を公開しており、ゴールデンウィーク期間中から本日に至るまで多くの方々に取り組んでい […]
117.教科の分類にとらわれず
「国語」という教科から連想される言葉として、「ことば」や「文章」などの文字の情報をイメージされる方が多いのではないでしょうか。 一方、「算数」という教科から連想される言葉としては、「図形」や「計算」などが挙げられるのでは […]
116.「高速音読」のトレーニング
「音読」にひと工夫加えた「高速音読」をご紹介します。「高速音読」とは、読んで字のごとく「高速で」「音読」をすることです。私たちは文や文章を音読する時に、一文字一文字を目で追いながらもある程度のかたまりで文を捉えて、それら […]
115.創造的思考力を育む
「創造的思考力を育むディスカッション講座」と題した春期特別講座を行いました。小学生クラスと中学生クラスの2クラスを各90分で取り組むこの講座は、私たちが準備に相当な時間をかけてきた2022年度の新たな取り組みです。 この […]
111.言葉をたくさん知っていること
言葉をたくさん「知っていること」は素晴らしいことです。幼少期から難解な言葉を覚えている我が子を見ると誇らしく思えるのが親心というものではないでしょうか。 一方、「学習」の場面ではその豊富な語彙を「使うこと」ができて「語彙 […]
109.実物を見せると、読解力がつく
「我が家はこうして読解力をつけました」(佐藤亮子著 くもん出版)には「実物を見せると、読解力がつく」という一節があります。読解力は「2Dの文章を3D映像に立ち上げる力である」として、読解力を育てるためには絵本の読み聞かせ […]
108.「音読(すらすら読み)+α」の課題
子どもたちの学習の基礎力を養ううえで「音読」はとても重要です。文部科学省は「すらすら読めること」が学習の前提である、と紹介しています。 音読をする文章の横に鉛筆でマルを5つ書いて、音読に取り組むごとに赤鉛筆で塗りつぶす、 […]
106.「お手本をうつす」こと
『子どもが熱中する向山式漢字・言語指導法』(明治図書)には「お手本をうつすこと」ことは、すぐれた教育方法である、と書かれた箇所があります。学習の基本は「お手本をまねする」ということです。 習字でも絵でもお手本をまねします […]
105.「考えること(思考)」とワーキングメモリ
『教師の勝算』(東洋館出版社)に「思考はどう働くか」を解説している章があります。「できる限り単純化した頭脳のモデル」として、「環境」、「ワーキングメモリ」、「長期記憶」を以下のモデルで表しています。 「環境」は見聞きする […]
104.教科書の音読を
新型コロナの感染拡大が続いており、子どもたちを取り巻く環境もまた慌ただしくなってきました。子どもたちがマスクの着用をしなければならないなどの制限付きの生活を余儀なくされて2年を迎えようとしています。 このような状況でこそ […]