子育て
187.極端な速読は科学的に不可能
情報が溢れる現代において情報を高速で処理できる能力をつけたいのは誰しもが望むことでしょう。情報化社会を生き抜くこどもたちにも必須の力として、一部の入試問題では超長文化される傾向があります。そこで「速読」が注目を集めて久し […]
186.繰り返し学んで脳に刻む「長期増強(LTP)」
私たちが「学習」という言葉を使う時、それは「お勉強」のことのみならず「経験」や「体験」等の意味が含まれています。私たちひとりひとりの指紋が異なるように、脳も一人ひとり異なり同じものはありません。様々な行動と反応が繰り返さ […]
185.問題集と「味読」
小学生からは教科別の学習がはじまり、理解度はテストの点数で測定されます。但し、先生から学期に一度渡される通知表には、テストの点数のみならず授業に臨む姿勢や態度などにより、細分化された評価が児童に与えられます。各教科の指導 […]
184.実体験が脳神経を活性化させる
私たちはインターネット上に溢れる情報をソースとして日々の会話をすることが多々あります。仕事の場においてはネット上の情報をもとにサービス設計を組もうとする人がいます。「正解は何か?」「他社の事例は何か?」と、いきなり答えを […]
183.一冊の文庫本で学力を高める
神奈川県にある日本女子大学附属中学校・高等学校では、文庫本一冊を一学期間かけて精読しており、すべての教科の中心に国語を据えて、中高の六年間を通して生徒に考える力、想像する力、表現する力を身につけさせることに並々ならぬ力を […]
182.「楽器の演奏」は英語と理数系科目の成績を上げる研究
このほどカナダのブリティッシュコロンビア大学が実施した大規模調査で、楽器の演奏をたしなむ高校生は、音楽をやらない学生と比べて数学・科学・英語の成績が有意に高いという結果が出ました。これは音楽が発達中の脳に与えるよい影響を […]
181.読み聞かせの頻度と共有
ベネッセ教育総合研究所のレポート『幼児期から中学生の家庭教育調査縦断調査ダイジェスト版』には、幼児期の読み聞かせに関する追跡調査の結果がまとめられています。 読み聞かせの「頻度」については、幼児期での保護者子の読み聞かせ […]
180.流動性知能と結晶性知能②
<関連記事>『流動性知能と結晶性知能』 ワーキングメモリは「頭の良さ」にも関係しています。知能や性格について科学的に明らかにする手法を研究してきた、心理学者のレイモンド・キャッテル氏は知能を二つに分けて概念化しました。一 […]
179.英検が一部リニューアル
公益財団法人日本英語検定協会が実施している実用英語技能検定試験(通称「英検」)が、2024年度より一部リニューアルされることが発表されました。英検は学習指導要領を踏まえた出題を目指しています。その学習指導要領では知識や技 […]
178.成長を書き記す
好奇心をベースにいきいきと自ら学ぶこどもを育てるために「成長マインドセット」が重要です。「成長マインドセット」とは、自分の知性や能力が常に成長しうると考える心構えのことです。「成長マインドセット」を持っている人は、新しい […]
176.こどもの知的能力を高めるために
『全米トップ校が親に教える57のこと』 (星友啓著 SB新書)には、「さまざまな体験を通して心と体の能力も伸ばしていくことが、脳を効率良く成長させるベストなサポートであり、結果的に成績アップの近道にもなるのです」と書かれ […]
175.「本能スイッチ」で宿題を片付ける
私たち大人は仕事で複数のタスクを抱えている時に、進捗を可視化して期日内に終わらせるよう工夫をしています。スケジュール帳に記して進捗をたえず見返したり、チームで取り組むタスクの場合は管理ツールを使うなどして仕事に遅れが出な […]
174.生活体験がこどもの脳を育てる
今年の7月は厳しい暑さを感じる中で突然スコールのように雨が降るなど、気候が不安定な日が続いています。夏休みに入ったこどもたちは、このような気候の変化などどこ吹く風で、僅かな晴れ間を見ては外に出て、おもいっきり汗をかく時間 […]
173.頭のよさとは何か
和田秀樹氏と中野信子氏の著書「頭のよさとは何か」(プレジデント社)には、『「頭のよさ」を語るならワーキングメモリを広げることが大事』であると書かれた一節があります。著書では、いろいろな人の多様な要素をワーキングメモリに乗 […]
172.使われなくなった脳
当時は特に不便を感じていなかったものが、ある商品やサービスの登場により「あの頃は不便だった」と振り返ることがよくあります。つまりは「便利になった」ということなのですが、便利になったことで失われるものもあります。 その一つ […]
171.「天気痛」「気象病」にご注意を
私は「ウェザーニュース」で天気や気温などを確認することが日常生活の一部となっています。ウェザーニュースには「天気痛情報」があります。 ここにある「天気痛情報」「気象病」は大人だけではなく、こどもにおいても注意すべき情報で […]
170.「何もしない」時間も大切に
大人もこどもも日々を慌ただしく過ごす一方で、リラックスどころかさらなる刺激を求めて過ごしているような感覚に陥ることがあります。例えば、ひとりで没頭できる時間を過ごそうと横になってスマホを見るとそこには多くの情報が溢れてお […]
169.対話型AIと「主体性」
ジェネレーティブ(生成)AI・対話型AIの進化により、驚くべきサービスが続々と登場しています。ジェネレーティブAI」とは、「コンテンツやモノについてデータから学習し、それを使用して創造的かつ現実的な、まったく新しいアウト […]
168.算数の文章題とワーキングメモリ②
前回に続き「算数の文章題とワーキングメモリ」について解説をします。 前回は、文章題にかかれている内容を正しく理解して、必要な情報を抽出する際にワーキングメモリが関わっていることを述べましたが、そのうえで算数の文章題を解く […]
167.算数の文章題とワーキングメモリ①
今話題を席捲している「ChatGPT(チャットジーピーティー)」を使い、「算数の文章題とワーキングメモリ」について解説をします。「ChatGPT」は「対話型」の言語モデルです。画面の向こうに人間がいるかのように、自然な言 […]
166.数学的な理解に「指」が重要
こどもが指を使って数を数えていることを幼稚なことであると印象づけたり、やめるよう促すことが教育の現場で起こっているようですが、実は、幼いこどものうちに指に対応する脳領域を発達させることが重要だという研究が進んでいます。 […]
165.読解の強化書
私たちインフィニットマインドのオウンドメディア「読解の強化書ー2023年度小学生版ー」を公開しました。 オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で保有するメディアのことです。「こどもの語彙力・読解力」を中心に […]
164.考えるためのツール
こどもたちの学校での学びは文部科学省が定める学習指導要領に沿って進められています。この学習指導要領の目指す姿は明文化されています。 新しい学習指導要領等が目指す姿 こちらには「これからの時代に求められる人間の在り方」とし […]
163.読書活動の推進
「読書は良い」ことの裏付けは、脳神経科学の観点からも明らかになってきました。読書をたくさんしているこども達ほど神経線維ネットワークの結束力が強く、3年後の神経回路の発達度合いも大きくなることが分かっています。すなわち、読 […]
162.読書の価値を「読書通帳」で
※「読書通帳」は株式会社内田洋行の登録商標です※ 図書館などに設置されている「読書通帳」は、文字通りこどもが持つ通帳です。この通帳には、貸出履歴に本のタイトルや日付、借りた本の金額までが印字されています。 「読書通帳」は […]
160.主体的な学びを促す「ポートフォリオ」
学習や活動の振り返りをすることで、主体的な学びを促すことを目指す手段として「ポートフォリオ」による教育が注目されています。これは、中学生や高校生が個人の活動や経験を記録して活用する取り組みです。ポートフォリオには部活動、 […]
159.好奇心で活性化
私たちが幸せを感じるときに脳内ではドーパミンと呼ばれる物質が分泌されます。分泌される一例として、何かに興味を持ったり、新しいものを知りたいと思った時が挙げられます。このドーパミンは、ワーキングメモリーや海馬(かいば:記憶 […]
158.料理で脳を活性化
料理は五感すべてを使い、様々な情報を同時進行で処理しなければなりません。料理は脳の前頭前野を活性化させるのに最適であると言われています。最適であると言われている理由のひとつに以下のエピソードがあります。 脳科学者のペンフ […]
156.集中学習と分散学習
テスト前に徹夜をして何とか乗り切った経験は誰しもが持っているでしょう。ここで乗り切った経験により「わたしは間に合わせることができる(はずだ)」とテスト前の一夜漬けが習慣化するケースがあるようです。しかし、私たちは薄々それ […]
155.読解力のトラックマン
国別の野球世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック ( 英語: World Baseball Classic 、略称: WBC )がいよいよ始まります。注目を集めているダルビッシュ投手は、練習において常にマシンを […]
153.「朝」という学習環境
こどもの「学習環境」を「生活」と切り離して語ることは健全といえません。つまり「学習環境」を「生活の一部」として位置付けることが重要です。 4月に新学年を迎えるにあたり生活リズムを見直すことが学習環境を整える第一歩です。 […]
152.語彙は使って身につける
医学者・解剖学者の養老孟司先生は、学習の基本を次のように図示しています。 私たちは、五感から情報を入力して、脳内で計算・処理した後、運動として出力するというサイクルです。 運動というのは話す、書くということも含まれます。 […]
151.「入門集中」とは
東京にある学研本社ビルにて青砥瑞人さんからお話を伺ってきました。今回は、その中から「集中力」に関するお話の一部を青砥さんの著書『4 Focus脳が冴えわたる4つの集中』(KADOKAWA)で解説されている内容と合わせて編 […]