勉強法

222.「活用する」勉強法が効率的New!!

単語の記憶テストを例に、「詰込み型」の勉強法より「知識活用型」の勉強法の方が効率的であることをご紹介します。 学習法により4つのグループに分けた、スワヒリ語40語の単語テストの例です。どのグループも40個の単語リストを一 […]

221.現象ベースの学習

フィンランドでは「現象ベースの学習」と呼ばれる授業があります。これは教科横断型の学びで、日常生活で起きる様々な現象をテーマに据えて課題解決の方法などを探求していくものです。 ある学校では学期の初めに海でゴミ拾いをしたり、 […]

218.記憶力が高まる「リトリーバル復習法」とは

「リトリーバル」(retrieval)とは、一度インプットしたものを脳の中から取り戻すことです。リトリーバルは、100年以上もの研究の積み重ねの中で高い学習効果が確認されてきたインプット法です。リトリーバルを取り込んだ勉 […]

217.主体的学びービブリオバトルのひと工夫ー

先日、インフィニットマインドの受講生を対象とする『ミニビブリオバトル』を開催しました。ビブリオバトルは他人にお勧めする本の内容や魅力を紹介し合い、参加者が最も読みたいと思う本「チャンプ本」を決定するプレゼン大会です。イン […]

216.「子ども主体の学び」を実現する環境づくり

未来を担う子どもたちが今後も起こるであろう様々な変化に積極的に向き合い、他者と協働して課題を解決していくことが求められています。こうした背景を踏まえ、学校教育の現場では「子ども主体の学び」が展開されています。子どもが自ら […]

208.学習を支えるワーキングメモリ

ワーキングメモリは、数学や読解力等の学業成績と関連しています。(Bull & Scerif, 2001; Neveo & Brezniz, 2011など)APA PsycNet 情報を一時的に記憶して処理 […]

207.変わりゆく「読解力」の定義

OECD(経済協力開発機構)の参加国が共同で開発し実施している、15歳児を対象とする学習到達度調査PISA(ピサ)では、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野を調査しています。日本国内ではそれらの順位に関して […]

204.ことば遊び「比喩バトル」

『実践国語研究2023年10/11月号』(明治図書)に京都大学大学院の三好真史先生による「言葉あそび」が紹介されています。その一つが「比喩バトル」です。 「ジャンケンで勝ったら、物を指さします。負けた人は、その物の色や形 […]

201.書き抜き問題の答え方②

テストの答え方で最も大切なことは、答えの部分を正しく引用すること(=正確に書き写すこと)です。このことを第一段階として、『国語テストの答え方指導』(遠藤真理子著、学芸みらい社)では、「書き抜き問題の答え方」を四段階で解説 […]

200.書き抜き問題の答え方①

テストの答え方で最も大切なことは、答えの部分を正しく引用すること(=正確に書き写すこと)です。このことを第一段階として、『国語テストの答え方指導』(遠藤真理子著、学芸みらい社)では、「書き抜き問題の答え方」を四段階で解説 […]

198.机に辞書と図鑑を

こどもの学習机に国語辞典や図鑑をさりげなく置いておくことをお勧めします。こどもに何かを身につけさせようという大人の「力み感」を抜くことで、こどもは解放的な気持ちになります。国語辞典や図鑑は、その分厚さが特別な贈り物にも見 […]

197.科学の学びにも「言語能力」

日本政府は科学技術人材の育成に力を入れています。「スーパーサイエンスハイスクール」に指定された高等学校等では、先進的な理数教育が実施され、大学との共同研究や、国際性を育むための取組が推進されています。 スーパーサイエンス […]

196.本をノートにする

わたしの中学校時代のかすかな記憶をたどると、国語の教科書にはたくさんの書き込みをしていました。国語教師の指導によりそのようにしていたのか、自分なりに工夫をしていたのか記憶が定かではありませんが、授業中に教師が教えてくれた […]

195.粘り強さと学力

一般的なイメージとして「粘り強さを持っているこどもは学力が高い」と思う方が多いでしょう。自分のこどもが粘り強さに欠けていると感じると、親としては「HOW」を求め、また粘り強さがスポーツやゲームで発揮されるこどもには、学習 […]

193.「記号接地」とワーキングメモリ

読解力や科学など多分野の学力が世界トップ級のフィンランドでは、学力テスト等の結果をもとに原因分析に力を入れています。対して日本は、学力テスト等の結果をもとにその対策に力を入れています。対策とは、点数を上げるために昔ながら […]

192.教科書に書かれていることを正確に読み解く

読解力の向上を重視した授業が全国各地で展開されています。福島県の小学校では、リーディングスキルチェックテストの結果を分析して、授業に役立てています。リーディングスキルチェックテスト(RST)は、国立情報学研究所の新井紀子 […]

191.計算が苦手な理由②

当社のスタッフであり、真栄喜そろばん教室を運営している真栄喜貴弘さんがオンラインセミナー「Edu Semi」で講演した内容や、一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会理事の野瀨さんのnoteの記事をもとに構成をします。 […]

187.極端な速読は科学的に不可能

情報が溢れる現代において情報を高速で処理できる能力をつけたいのは誰しもが望むことでしょう。情報化社会を生き抜くこどもたちにも必須の力として、一部の入試問題では超長文化される傾向があります。そこで「速読」が注目を集めて久し […]

186.繰り返し学んで脳に刻む「長期増強(LTP)」

私たちが「学習」という言葉を使う時、それは「お勉強」のことのみならず「経験」や「体験」等の意味が含まれています。私たちひとりひとりの指紋が異なるように、脳も一人ひとり異なり同じものはありません。様々な行動と反応が繰り返さ […]

185.問題集と「味読」

小学生からは教科別の学習がはじまり、理解度はテストの点数で測定されます。但し、先生から学期に一度渡される通知表には、テストの点数のみならず授業に臨む姿勢や態度などにより、細分化された評価が児童に与えられます。各教科の指導 […]

184.実体験が脳神経を活性化させる

私たちはインターネット上に溢れる情報をソースとして日々の会話をすることが多々あります。仕事の場においてはネット上の情報をもとにサービス設計を組もうとする人がいます。「正解は何か?」「他社の事例は何か?」と、いきなり答えを […]

183.一冊の文庫本で学力を高める

神奈川県にある日本女子大学附属中学校・高等学校では、文庫本一冊を一学期間かけて精読しており、すべての教科の中心に国語を据えて、中高の六年間を通して生徒に考える力、想像する力、表現する力を身につけさせることに並々ならぬ力を […]

182.「楽器の演奏」は英語と理数系科目の成績を上げる研究

このほどカナダのブリティッシュコロンビア大学が実施した大規模調査で、楽器の演奏をたしなむ高校生は、音楽をやらない学生と比べて数学・科学・英語の成績が有意に高いという結果が出ました。これは音楽が発達中の脳に与えるよい影響を […]

181.読み聞かせの頻度と共有

ベネッセ教育総合研究所のレポート『幼児期から中学生の家庭教育調査縦断調査ダイジェスト版』には、幼児期の読み聞かせに関する追跡調査の結果がまとめられています。 読み聞かせの「頻度」については、幼児期での保護者子の読み聞かせ […]

180.流動性知能と結晶性知能②

<関連記事>『流動性知能と結晶性知能』 ワーキングメモリは「頭の良さ」にも関係しています。知能や性格について科学的に明らかにする手法を研究してきた、心理学者のレイモンド・キャッテル氏は知能を二つに分けて概念化しました。一 […]

179.英検が一部リニューアル

公益財団法人日本英語検定協会が実施している実用英語技能検定試験(通称「英検」)が、2024年度より一部リニューアルされることが発表されました。英検は学習指導要領を踏まえた出題を目指しています。その学習指導要領では知識や技 […]

175.「本能スイッチ」で宿題を片付ける

私たち大人は仕事で複数のタスクを抱えている時に、進捗を可視化して期日内に終わらせるよう工夫をしています。スケジュール帳に記して進捗をたえず見返したり、チームで取り組むタスクの場合は管理ツールを使うなどして仕事に遅れが出な […]

172.使われなくなった脳

当時は特に不便を感じていなかったものが、ある商品やサービスの登場により「あの頃は不便だった」と振り返ることがよくあります。つまりは「便利になった」ということなのですが、便利になったことで失われるものもあります。 その一つ […]

168.算数の文章題とワーキングメモリ②

前回に続き「算数の文章題とワーキングメモリ」について解説をします。 前回は、文章題にかかれている内容を正しく理解して、必要な情報を抽出する際にワーキングメモリが関わっていることを述べましたが、そのうえで算数の文章題を解く […]

167.算数の文章題とワーキングメモリ①

今話題を席捲している「ChatGPT(チャットジーピーティー)」を使い、「算数の文章題とワーキングメモリ」について解説をします。「ChatGPT」は「対話型」の言語モデルです。画面の向こうに人間がいるかのように、自然な言 […]

166.数学的な理解に「指」が重要

こどもが指を使って数を数えていることを幼稚なことであると印象づけたり、やめるよう促すことが教育の現場で起こっているようですが、実は、幼いこどものうちに指に対応する脳領域を発達させることが重要だという研究が進んでいます。 […]

165.読解の強化書

私たちインフィニットマインドのオウンドメディア「読解の強化書ー2023年度小学生版ー」を公開しました。 オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で保有するメディアのことです。「こどもの語彙力・読解力」を中心に […]

164.考えるためのツール

こどもたちの学校での学びは文部科学省が定める学習指導要領に沿って進められています。この学習指導要領の目指す姿は明文化されています。 新しい学習指導要領等が目指す姿 こちらには「これからの時代に求められる人間の在り方」とし […]