InfiniTV03

132.太陽の光とモチベーション

「健康」「睡眠」「生活リズム」は、モチベーションに影響をしていると考えられています。中でも「生活リズム」の面でモチベーションに影響を与える可能性が高いのは「セロトニン」という脳内の神経伝達物質です。 朝の太陽を浴び、一定 […]

131.勉強の準備体操

健康のために運動をしようと思い立つとします。それが縄跳びであれジョギングであれ、いきなりスピードを上げて跳んだり走ることはしないでしょう。ある程度の準備体操をして、身体への負担を軽減しているはずです。 同様に、子どもが勉 […]

130.「書くこと」で評価される読解力

「読解力を高める」という宣伝文句からは一般的に「読む力が高められる」と捉えられるでしょう。「読解力」は「文章を読んで理解する力」という文字で構成されているため、そのように捉えるのはもっともなのですが、テスト等で測られる読 […]

129.学びが多い「自由研究」

子どもたちは先週から夏休みに入り、ホッと一息ついているのではないでしょうか。一方で、コロナの感染拡大が続く中、外出ができず息苦しい思いをしている子どもも多いのではないかと思います。こんな時こそ、いまのうちに夏の宿題、特に […]

128.興味関心をつくる

お風呂が嫌いな子どもへの接し方として興味深い事例があります。 お風呂が嫌いな子どもは、お風呂を「遊びの邪魔をするもの」と認識しているようです。つまり、お風呂に入るには、リビングや庭で遊んでいるところを中断しなければならず […]

127.ゲームと子どもの脳②

前回のコラムでは「ゲームと子どもの脳①」と題して、子どもが慢性的に疲労を抱えている可能性があることをご紹介しました。 ゲームと子どもの脳① さて、人間の脳全体の重さの約80%を占める「大脳」には主に4つの働きがあります。 […]

126.ゲームと子どもの脳①

私たちファミコン世代も、現代を生きるスマホ世代も「ゲーム」は私たちを現実から切り離して、楽しい世界へ誘ってくれます。楽しく、夢中になれる世界を持つことは充実感にもつながります。 一方、充実した「ゲーム」の世界から現実世界 […]

125.子どもの「発達」を軸に考える

子どもが育つ力の原点は「自己肯定感」であることは言うまでもありません。この土台こそが、健やかな成長に欠かせません。 私たちは子どもの教育に関わる仕事をしているため、「学習」「勉強」「テスト」等、主に「認知能力」の領域での […]

124.「思考」は自分自身との対話

「思考力を問う問題」「思考力テスト」「思考力を育む講座」と聞くと、一般的には難易度が高いものであるというイメージを持つのではないでしょうか。一方で、とても魅力的にも感じる不思議な一面をこの「思考」という言葉は持っています […]

123.人間と金魚の集中力

スマートフォンの普及により、私たちは大量の情報の中で日常生活を送っており、仕事などで必要な情報の取得には事欠きません。子どものスマホ中毒についてはメディア等が度々警鐘を鳴らしていますが、大人の大半は既にスマホ中毒であると […]

122.学びの体力をつける

『計算をたくさんさせれば「計算のスキル」は向上しますが、計算のための能力(脳機能)が向上するとは限りません。特殊な「体操」ができても、その体操のスキルを伸ばしているだけで、身体運動の能力が向上しているとは限らないのと同じ […]

121.「いいね」は可能性となる

「教育科学国語教育」2021年9月号に『書くことの環境づくり・授業づくり-「いいね」の数が、その子の可能性となる』と題した山本純人先生(埼玉県特別支援学校坂戸ろう学園)の記事があります。 話す・聞く・書く・読むの中で一番 […]

120.算数の基礎定着・つまずき簡易チェック問題

当社が事務局を担っています「一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会」(湯澤正通 代表理事)が「算数の基礎定着・つまずき簡易チェック問題」を公開しており、ゴールデンウィーク期間中から本日に至るまで多くの方々に取り組んでい […]

119.語彙を増やす工夫

語彙力は一朝一夕には伸びないため、小学校低学年(さらに早い時期)から意図的、継続的に大人が関わることが重要です。言葉に出合うこと、言葉を分類すること、言葉を体感すること、言葉を使ってみること等、多様な言葉とのふれあいを通 […]

118.知的に教えること

教えるとは、当たり前の言葉に置き換えることではない。そこに何らかの知的好奇心、知的興奮が伴うようにすることである。たとえば「青」という字の意味を教える場合、子どもに「辞書を作るひとになってもらいます。青という字に解釈を加 […]

117.教科の分類にとらわれず

「国語」という教科から連想される言葉として、「ことば」や「文章」などの文字の情報をイメージされる方が多いのではないでしょうか。 一方、「算数」という教科から連想される言葉としては、「図形」や「計算」などが挙げられるのでは […]

116.「高速音読」のトレーニング

「音読」にひと工夫加えた「高速音読」をご紹介します。「高速音読」とは、読んで字のごとく「高速で」「音読」をすることです。私たちは文や文章を音読する時に、一文字一文字を目で追いながらもある程度のかたまりで文を捉えて、それら […]

115.創造的思考力を育む

「創造的思考力を育むディスカッション講座」と題した春期特別講座を行いました。小学生クラスと中学生クラスの2クラスを各90分で取り組むこの講座は、私たちが準備に相当な時間をかけてきた2022年度の新たな取り組みです。 この […]

114.子どものメンタルヘルスを測る

「メンタルヘルス」とは、精神的、心理的健康状態のことです。子どものメンタルヘルスの強みや弱みを知り、それらを周囲の大人が共有することが大切です。厚生労働省は、大人が25問のアンケートに回答する形式で子どものメンタルヘルス […]

113.「個別最適な学び」は「学びの個性」への理解から

小学校では、2019年度より新しい学習指導要領に基づいた指導が行われています。この「新・学習指導要領」には、ICTも最大限に活用して「多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく」資質・能力を育成する「個別最適な学び」と「協 […]

112.100個の問いを作れ

日本教育技術学会名誉顧問の向山洋一先生は、教師の力量を上げるために「国語の教科書の見開き2ページで、100個の問いを作れ」と指導しています。 教師は、たくさんの問いを考えた後に、実際の授業ではどの発問をするのか選択します […]

111.言葉をたくさん知っていること

言葉をたくさん「知っていること」は素晴らしいことです。幼少期から難解な言葉を覚えている我が子を見ると誇らしく思えるのが親心というものではないでしょうか。 一方、「学習」の場面ではその豊富な語彙を「使うこと」ができて「語彙 […]

110.「切り替え」と「抑制」

学習にスムースに取り組むことができない子どもたちが増えていることが多くの教育関係者の関心事となっています。「子どもはそんなもんでしょ」という大人の解釈にも一理ありますが、学校やスクールの先生方が教育の現場で感じているその […]

109.実物を見せると、読解力がつく

「我が家はこうして読解力をつけました」(佐藤亮子著 くもん出版)には「実物を見せると、読解力がつく」という一節があります。読解力は「2Dの文章を3D映像に立ち上げる力である」として、読解力を育てるためには絵本の読み聞かせ […]

108.「音読(すらすら読み)+α」の課題

子どもたちの学習の基礎力を養ううえで「音読」はとても重要です。文部科学省は「すらすら読めること」が学習の前提である、と紹介しています。 音読をする文章の横に鉛筆でマルを5つ書いて、音読に取り組むごとに赤鉛筆で塗りつぶす、 […]

107.オンラインでプログラミング学習

テクノロジーを中心に、世の中は速く、大きく変化をしています。答えのない時代に生きる私たち大人もその変化への対応が日々求められています。 子どもたちの学びにおいては、「現在」と「将来」の軸で考えることが大切です。テクノロジ […]

106.「お手本をうつす」こと

『子どもが熱中する向山式漢字・言語指導法』(明治図書)には「お手本をうつすこと」ことは、すぐれた教育方法である、と書かれた箇所があります。学習の基本は「お手本をまねする」ということです。 習字でも絵でもお手本をまねします […]

105.「考えること(思考)」とワーキングメモリ

『教師の勝算』(東洋館出版社)に「思考はどう働くか」を解説している章があります。「できる限り単純化した頭脳のモデル」として、「環境」、「ワーキングメモリ」、「長期記憶」を以下のモデルで表しています。 「環境」は見聞きする […]

104.教科書の音読を

新型コロナの感染拡大が続いており、子どもたちを取り巻く環境もまた慌ただしくなってきました。子どもたちがマスクの着用をしなければならないなどの制限付きの生活を余儀なくされて2年を迎えようとしています。 このような状況でこそ […]

103.語彙学習の2つの方法②

『シリーズ国語授業づくり語彙』(監修:日本国語教育学会)では、「語彙学習の方法論」として語彙学習の二つの方法が紹介されています。「取り立て指導」と「取り上げ指導」です。 「取り立て指導」については、前回のコラムで取り上げ […]

102.語彙学習の2つの方法①

『シリーズ国語授業づくり語彙』(監修:日本国語教育学会)には「語彙学習の方法論」として語彙学習の二つの方法が紹介されています。それは「取り立て指導」と「取り上げ指導」です。 「取り立て指導」とは語彙としての特徴を学ぶ機会 […]

101.「HSC」への理解を

真生会富山病院心療内科の明橋大二先生が「敏感さをもつ子どもたちHSCへの理解」と題して書かれた内容を引用します。 「HSC」とは「High Sensitive Child」の頭文字を取った「ひと一倍敏感な子」を意味します […]

100.耳栓をして音読

子どもたちが学習をする際に「音読」が有効であることは様々なところで語られています。 学習は脳内で行われますので、脳を活性化させることが大切です。まず、「音読」により脳の前頭前野が活性化することがわかっています。前頭前野は […]