19.ワーキングメモリと「聞き取る力」
『子どもたちに何かを学ばせたい時、こちらの意図をくみ取ってほしい時、「よく聞いておぼえてね」「しっかり話を聞いて」「言われたとおりにやってね」と言います。
ところが聞きたい、覚えたい気持ちが子どもにあったとしても、
・聞きわけられない
・覚えられない
・聞こえるものの中から何を、どの部分を覚えていいのか選べない
・判断がつかないから人の話を聞くのは嫌い
のように、発達にアンバランスがある子どもたちがいます。
情報を記憶にとどめて複数の活動を同時におこなったり、複数の刺激をまとめて捉えて考えたりする時に使われる能力はワーキングメモリと呼ばれています。
(中略)
ワーキングメモリが弱いと
・新しい情報を覚える
・正しく活用する
・人の話を聞いて会話をスムースに進めること が難しくなります。』
<引用>聞きとりワークシート(編著:NPOフトゥーロLD発達相談センターかながわ)
このように、聞き取る力とワーキングメモリの関わりは強いため、日常生活においてもワーキングメモリを使うことを意識すると良いでしょう。または、日常生活で正確に情報を聞き取るように働きかけることでワーキングメモリを使うことにつながります。
#教育コラム19