234.おせち料理で語彙を増やす

季節の変わり目を行事を指す言葉に「御節句(おせちく)」があります。この「御節句」とは「節句」のことで、「桃の節句(3月3日)」「端午の節句(5月5日)」などで知られています。この五節句のひとつである元旦の「おせち料理」は、季節の節目を祝って食べる料理で、お正月を祝う食事を指します。「おせち」は漢字で「御節」と書きます。

このお正月はおせち料理の意味などをお子様との会話のに加えて、語彙を増やすきっかけにしてください。

例えば、「黒豆」には「一年を通してマメに働けますように」「黒色が邪気を払って不老長寿をもたらす」という意味があること、「海老」はその外見が腰の曲がった老人をイメージさせることから「腰が曲がるまで元気に長生きできますように」という長寿への願いが込められていることをお子様に話すことで、味の好みが合うか否かに留まらないひと時となるでしょう。

お子様にとって最も身近なことば・語彙は、食するものではないでしょうか。季節と関わりの深い料理を知り、そこに関わる人のことなどへ想像を巡らせることができれば、食卓はより実りある場所となります。

さて、2024年も残すところあとわずかとなりました。
皆さまにとりまして2025年がより素敵な一年となりますことを願っております。


#教育コラム234