233.早期教育の光と影

『幼児教育の光と影』には『早期教育によって損なわれる運動能力』と題して次のように書かれています。


『子どもの主体性を無視した強制的な「訓練」や子ども同士の過度の「競い合い」は子どもを運動嫌いにしてしまう。』とあり、「子ども中心の保育」の実践が推奨されています。

語彙の得点についても同様に「子ども中心の保育」に軍配が上がっています。小学校の先取り学習を取り入れる教育関係機関が多い中、いまいちど見直したい観点です。先の運動に関するものと同様に、幼稚園か保育園かという園種の問題ではなく、保育の形態(一斉保育か自由保育か)によるものです。


自発的な遊びを大事にする「子ども中心の保育(自由保育)」の子どもの読み書き得点や語彙得点が有意に高いことがわかります。大人からトップダウンに教えても覚えられるわけではないのです。

先の論文にある『早期教育のやり方次第で光にも影にもなる』は、胸に迫る表現です。

<引用・参照>『幼児教育の光と影』


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