225.高校国語の科目
現在の学習指導要領では、高校国語は次のように分けられています。
<必修科目>
「現代の国語」「国語文化」
<選択科目>
「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」
このように分けられた理由として、文部科学省は『伸ばしたい力や学ぶ内容を明確にするため』としています。しかし、現実的には大学入試では評論文が出題されることが多いため「論理国語」を選択する生徒が多いようです。また、<必修科目>にある「国語文化」は『小説や古文、漢文を学び文化への理解を深めること』と定められていますが、指導の現場では古文や漢文の指導で手いっぱいとの声もあり、小説等の文学に触れる機会が損なわれているという指摘もあります。
各科目に十分な時間を設けることが難しいのが高校国語科の課題ですが、幼稚園・保育園、小学校、中学校の期間にじっくりと学びを深めることができると考えます。多くの公立学校ではそのような授業が展開されていますので、民間においても同様に、こどもの主体性を育みながら学びを深める環境を整えていきたいものです。
<引用・参照>
国語「論理」「文学」どう両立(2024.9.24 読売新聞朝刊)
#教育コラム225