217.主体的学びービブリオバトルのひと工夫ー

先日、インフィニットマインドの受講生を対象とする『ミニビブリオバトル』を開催しました。ビブリオバトルは他人にお勧めする本の内容や魅力を紹介し合い、参加者が最も読みたいと思う本「チャンプ本」を決定するプレゼン大会です。インフィニットマインドではコロナ前から年に2回のペースで開催を続けています。

これまではその名の通り「バトル」の色を濃く開催してきましたが、今回は新学習指導要領の考えに則り、京都女子大学教授の水戸部修治先生からのアドバイスをもとにひと工夫をしました。

今回の『ミニビブリオバトル』でスタッフが定めたテーマは「人を通して本を知る 本を通して人を知る」です。各発表の後に、プレゼンを聞いたこどもが、発表のよかったところ、その本の興味を持ったところを手元のシートに記しました。これは、自主的にお友達の良いところを見つけ、互いに褒め合う大切さを学ぶことを目的としています。参加者は主体的に、積極的に、集中して参加し、コメントをシートいっぱいに記入していました。講師主導で教え込むという、典型的な日本の教育文化を微塵も感じさせないイベントとなりました。

こどもを主語にした、こどもの主体性を中心に据える学びの場がかくも美しいものかと感心しました。

学校教育の現場では2020年からこどもの主体性を育む教育が始まっています。公教育も民間教育も歩みを共にして実践を重ねていくことがこどもの明るい未来作りにきっと役立つことでしょう。


#教育コラム217