189.計算が苦手な理由①
本日のテーマ「計算が苦手な理由」は3回にわけて更新します。当社のスタッフであり、真栄喜そろばん教室を運営している真栄喜貴弘さんがオンラインセミナー「Edu Semi」で講演した内容や、一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会理事の野瀨さんのnoteの記事をもとに構成をします。
まず、計算が苦手なこどもの特徴として以下の3点が挙げられます。
- 「数の概念」の理解が不十分であること
- 筆算が苦手であること
- 計算練習自体が少ないこと
まず、①の「数の概念が不十分」とは、数の大小、増減、数値の桁、十進法の概念の理解が不十分であることです。
「具体的な物」を使った遊びを通して、大小、増減の感覚を身につけることがとても大切です。そして描かれたドッツなどの「半具体物」を用いた学びを通して、少しずつ抽象的な「数」の概念を形成していくことにつながります。但し、抽象的な「数字」での数の概念の理解は容易ではありません。すぐに具体物や半具体物がイメージできるようにはなりませんので、じっくりと時間をかけて理解を深めることが重要です。
いつまでも指を使って数えようとするこどもに対して、不安を覚える方も多いでしょう。これは、指という具体物を使って数を理解しようとする取り組みですので、全く心配をする必要はありません。
このように、計算が苦手の理由を分解して、周囲の大人がこどもへの理解を深めることがまずは大切なことなのです。
<参照・引用>
一般社団法人ワーキングメモリ養育推進協会理事 野瀨さんのnote
『簡単なたし算や、数を数えるのが苦手なのはなぜ? 【弱みを対策できた親子のケース②】』
全国珠算教育連盟(全珠連)福岡県支部 真栄喜貴弘さん(真栄喜そろばん教室運営)のEduSemi登壇資料
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