163.読書活動の推進

「読書は良い」ことの裏付けは、脳神経科学の観点からも明らかになってきました。読書をたくさんしているこども達ほど神経線維ネットワークの結束力が強く、3年後の神経回路の発達度合いも大きくなることが分かっています。すなわち、読書が言語能力に関する脳の神経回路を発達・成長させているのです。

一方、このような裏付けが明らかになれども読書活動はなかなか定着していません。それはスマートフォンの普及に伴う動画等が多くのこどもたちを魅了しており、多くの時間が割かれている影響もあるでしょう。

日本政府は平成13年に「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」を公表したことにより「子ども達の読書活動推進」が活発化しており、今後も私たちおとなが「こどもが読書に親しむ機会の提供」を継続する必要があります。私たちインフィニットマインドでは「ビブリオバトル」と呼ばれる書評合戦を年に2回開催し続けており、このような機会を多くの教育機関がいままで以上に力を入れて取り入れていくことが望まれます。

読書への関心を高める取り組みとして「読書会」が挙げられます。「読書会」は、同じ本を複数の仲間と読みその感想を共有する取り組みです。同じ本でありながら自分とは違う視点に立った読み方や異なる解釈を知ることができます。一冊の本を深く読むことができる素晴らしい機会です。

自身の周りに読書会等の機会がない時は、ぜひ家族で取り組まれることをお薦めします。


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