153.「朝」という学習環境

こどもの「学習環境」を「生活」と切り離して語ることは健全といえません。つまり「学習環境」を「生活の一部」として位置付けることが重要です。

4月に新学年を迎えるにあたり生活リズムを見直すことが学習環境を整える第一歩です。

学習がスムースに進んでいる子どもの中には、朝の時間を使っている子が多いようです。夜型の生活リズムでも点数を高く取る子どもは一定数いますが、ヒトという生物としてそして「脳の働き」の見地からお勧めはできません。なぜなら、子どもは「身体的」「精神的」「知的」に成長・発達をしており、子どもの健やかな成長・発達を願うなら「知的」に偏向した考えでは不十分だと考えるからです。

まず、朝に学習することを決めて、逆算をして就寝時間を決めると良いでしょう。6時に起床をするならば、7時間前の23時に就寝をする、と決めます。就寝前の学習は暗記系に取り組みます。なお、就寝前にスマホを近くに置かないことをルール付けすることも「学習環境」として考慮に入れておきます。起床後は、太陽の光を浴びながら新鮮な空気を体内に取り込みます。そして、計算や音読、前日夜に記憶した内容の復習をして思考問題に取り組みます。例として挙げたこれら一連の流れは全て「脳の働き」において効果的な流れなのです。

文字で読めば簡単なことですが、習慣化をするまでには時間がかかります。まず、無理にでも早起きをしましょう。早起きをするとその日は早めに眠たくなります。こうして「早起き、早寝」というサイクルからはじめて習慣化することが理想的です。


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