111.言葉をたくさん知っていること

言葉をたくさん「知っていること」は素晴らしいことです。幼少期から難解な言葉を覚えている我が子を見ると誇らしく思えるのが親心というものではないでしょうか。

一方、「学習」の場面ではその豊富な語彙を「使うこと」ができて「語彙力がある」と言えるため、知っているだけでは十分と言えません。


「知っていること」と「使うこと」の両輪がうまく回転することで学習がスムースに進みます。私たちが子どもたちと関わる中で、以下のような「活用」問題への解答時間が想定以上にかかるケースに度々遭遇します。

「知っていること」と「使うこと」の両輪がうまく回転していない良い例です。因みに、この1ページ前には、言葉の意味を四択で選ぶ、という問題があり、「知っていること」を確かめています。それにもかかわらず「使うこと=活用」に時間を要し、正答率が低いのです。

私たちは数年前に「ごいトレ」というオリジナルの問題集を作成しました。(小学4年生~高校生対象「ごいトレ」)作成の意図は、「知っていること」と「使うこと」の両輪をうまく回転させることにあります。子どもが「語彙の量と質」を高めていく一助となれば幸いです。

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