92.より良くワーキングメモリを働かせるために

学研が公開している、知育にまつわるお役立ち情報サイト「りんごちゃんのおけいこラボ」に『小学校入学準備に勉強よりも大切な力とは?』と題したコラムが掲載されています。

りんごちゃんのおけいこラボ

これは、当社のスタッフであり、一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会の理事・上級インストラクターの野瀨が書いているものです。

『ひらがな、カタカナや漢字、数字の読み書きができる、たし算ができる、時計が読める、九九が言えるなど、小学校の内容を先取りしていることも、とても重要なことです。

しかし、

・遊びモードから勉強モードへの気持ちの切り替えができない
・周りの物事に気が散って授業に集中できない
・一時間も椅子にまっすぐな姿勢で座っていることができない
・隣の席のお友だちに昨日見たテレビの話をしたり、自分の思うタイミングで話をしたりする

等、そもそも学習そのものに参加ができないことにより、つまずきや困難を抱える子どもも多く見られます。』

とあり、『学習・授業内容を理解・習得・活用するには、「学習・授業などに参加する」ことが大前提となります。
「学習・授業に参加する力」は、児童期の学校での学習が成り立つための土台となる大切な力なのです。』
と書かれれています。

ここで言われている「参加」とは、「うちの子は座って授業を聞いています」といった「型」のお話ではなく

・切り替え
・抑制
・更新

を指しています。詳細は記事をご一読いただきたいと思いますが、これらには「ワーキングメモリ」が関わっており、『「ワーキングメモリ」や児童期の学校での学習の基礎となる「参加する力」に大きく関っている「実行機能の働き」には、情動が強く影響することがわかっています。親子関係や周りの大人とのきずな(愛情)によって、子どもの心が安定し、「ワーキングメモリ」や「実行機能」が適切に働きます。

(中略)

ぜひ親子関係や周りの大人とのコミュニケーションを通して、きずな(愛情)を築き、子どもの心を安定させ、「ワーキングメモリ」や「実行機能」がしっかり働くような関係作りをしていきましょう。』とまとめられています。

こちらの記事は小学校入学前のお子さまについて書かれていますが、小学生や中学生にも当てはまるお話ですので、ぜひご参考にしていただきたいと思います。


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