61.学習の前提は「参加すること」
2020年4月から小学校にて全面実施された「新学習指導要領」では、以下を柱として、こどもたちの資質や能力を育むことが謳われています。
・実際の社会や生活で生きて働く「知識及び技能」
・未知の状況にも対応できる「思考力、表現力、判断力など」
・学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性など
これはこどもたちだけではなく、私たち大人も同様に求められる力ではないかと思わされる内容です。 こどもたちは「理解」、「習得」、「活用」等のステップを踏んで学習を進めます。
こちらは、広島大学大学院教授で一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会代表理事の湯澤正通先生によるモデル図です。まず参加することが学習の前提であり、参加できない子どもの要因を分析することが第一歩となります。そこには共通要因があり、実行機能、2次障害、発達特性が挙げられています。
理解・習得・活用においてもこどもの学びの個性に合う支援が欠かせません。「こどもの実態」に即した学びを考えることも私たち大人に求められています。
#教育コラム61