59.速読・スピードトレーニングの理論
人間の大脳は、左脳と右脳に分かれています。左脳は言語や論理に関することを受け持ち、右脳は図形的な物や芸術的分野を受け持っています。
ふつう、人は読書をする場合、ほとんど左脳のみを使って文字を認識しています。特に音読をする際は、声帯の構造上、一度に2つ以上の言葉を発することができないため、端から順に読んでいくだけの効率の悪い読み方になります。
(音読は重要です。音読の重要性を否定する意味ではございません)
将棋の羽生氏は、思考時間の大半は右脳を使って考えていることがわかっています。つまり、ひとつひとつ計算しているのではなく、右脳を使い一瞬にして全体を捉え、認識し、判断を下しているのです。
「速読」「スピードリーディング」「スピードトレーニング」は、左脳だけに頼る読み方でなく、はるかに大量の処理能力を持つ右脳も活用して、読書速度を高めることを目的としています。
但し、最近の脳科学の研究から、超高速の文字の読解は不可能であることが分かっています。適度な速度でトレーニングすることが大切です。
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