30.声に出して速く読む

文章を速く読めるということはとても魅力的なことです。超長文化される傾向にある入試においては、特に目を速く動かして制限時間内に文章を読み取ることが求められます。

一方で、小学校の特に低学年期においては「声に出して、速く正確に読む」ことがより良いと言われています。目で文章を追うだけでなく、音読することで文字と音とを一致させるという学習の基本にかなっているからです。また、高速で音読することはワーキングメモリにはたらきかけるアプローチの一つとして有効だからです。

学校の宿題では「音読」が課されることが多いようです。句読点を意識しながら読むこと、内容を理解しながら丁寧に読むこと、スピードを上げて正確に読むこと、など段階的に負荷をかけて読み方を変えると良いでしょう。根気のいる読み方ですが、音読を作業で終わらせず、学習効果を高める工夫を取り入れることで実りある学習になります。

#教育コラム30