~『パタパタメモリー』で身につく力②~
さて、真栄喜さん、前回はDigit Span(デジットスパン)課題を中心に『脳力道場』内の『パタパタメモリー』について説明をしていただきましたが、もう少し詳しく教えてください。
通常、Digit Spanでは「数」を用いていますが、『脳力道場』のトレーニングでは、「数」においても「数字」、「ドッツ」、「算盤の珠」を用いたり、「文字」は「ひらがな」、「カタカナ」、「漢字」などを用いたりしています。これらをオブジェクトと呼んでいます。
ほかに、変わったオブジェクトはあるのですか?
はい。「絵」のオブジェクトもありますよ。「絵」については、果物や動物の絵などの言語化できるものや、幾何学模様のような言語化できないものを採用しています。
問題のパターンが豊富ですよね。ワーキングメモリには、「言語性」と「視空間性」があると言われていますが、脳力道場で使用されているオブジェクトで言語化できるもの、言語化できないものがあることと関係があるのですか?
はい。「言語性」とは「音声化できる情報を記憶し処理すること」、一方「視空間性」とは「目で見た情報など、言語化できない、または言語化しない情報を記憶し処理すること」です。
つまり、『パタパタメモリー』は両方をまんべんなくトレーニングする仕組みになっているのですね。
さらに『パタパタメモリー』では、表示されるオブジェクトを9枚のカードにして、「縦3×横3」の配置をしており、その位置を問う問題も出題されます。
位置の情報も同時に覚えながら処理する必要がありまね。
そうです。ゲームの途中で、表示されるカードの枠が赤いときは、そのカードをクリック(タップ)するような指示が入るなど、「表示内容を記憶することを邪魔する」ちょっと意地悪な仕掛けもありますよ。
意地悪ですね!でも、集中力も身につきそうですね。
このように、『パタパタメモリー』では、シンプルに、かつ確実に、ワーキングメモリを鍛えられるよう、さまざまな工夫がされています。是非、楽しみながらトレーニングして欲しいと思います。
『パタパタメモリー』が難しいと感じるお子さまには、別のゲームなどありますか?
はい。『数字メモリー』という、数字だけを使って、とても簡単なレベルからスタートできるDigit Spanタイプのトレーニングも用意しています。
お子さまに合ったワーキングメモリへの負荷を選んでいただけるのは良いですね!
真栄喜さん、今回もありがとうございました!