子どもたちの文字が薄いために、小学校で鉛筆の濃さの指定をHBから2Bに上げる動きが広がっているようです。
AERA dot (2021年6月7日号の記事)には、
「『正しいものに〇をつけましょう』という問題がありますが、鉛筆で書かれた印が薄すぎて、どれに〇がついているのか分からないんです」
間違いを消した跡と、丸印の判別がつかないものが増えたという。同校の入試では例年、入試に使う鉛筆を学校側が用意。HBの濃さで統一していたが、最近は2Bの鉛筆を用意することにした。」や「鉄棒にぶら下がる時間も短くなっている」等が書かれています。
「手書き作業の減少は学力低下につながる」との危惧もあり、海外では手書きを見直す動きも出ています。
学習面での子どもたちの理解を促すために工夫された映像等の解説により、「わかりやすさ」は広がっていますが、
それはワーキングメモリを使わない学びとなっているのではないかと私たちは危惧しています。
授業での活動において以下のようにワーキングメモリを使うことや、学研さんが主張している「正しい鉛筆の持ち方」など、
いまいちど基本に立ち返っていくことも必要ではないでしょうか。