「ワーキングメモリ」への注目度が高まっているようです。
検索キーワードで「ワーキングメモリ」と検索すると関連サイトがたくさん表示されます。
一方で、「ワーキングメモリとは?」ということが頭では理解できても、実生活でどのように役立てていくのか、ということが
ピンとこないというお声もあるようです。
私たちは主に幼稚園児から小学生を対象とするワーキングメモリのトレーニング教材作成に関わってきましたので、
「ワーキングメモリのトレーニング」「ワーキングメモリと学力」「ワーキングメモリと読解」という視点からの配信が多くなっています。
何度かこちらのコラムで書いてきましたが、「ワーキングメモリと読解」という切り口では、私たちの技術顧問である澤口俊之先生が
以下のように書いておられます。(参考文献:『幼児教育と脳』『発達障害の予防と改善』)
『文章の読解は、文字・単語、文法の知識、自らの経験の知識などの長期記憶の情報を取り込み、情報を保持しながら処理が進められています。
文章の読解における情報の処理は全てワーキングメモリで行われています。
つまり、ワーキングメモリの容量や処理能力は「読解」にも大きく影響しているのです。』
私たちが子どもたちに「脳力道場」を中心に「聞き取り」や「デジットスパン(digit span)」等のワーキングメモリに働きかけるトレーニングをしていることが(結果として)「読解力」養成につながっていることがご理解していただきやすいのではないかと思います。
「ワーキングメモリに働きかけるトレーニングにより、期待される効果」がイメージできることで「ワーキングメモリ」への理解が深まっていただければ幸いです。